■■【超初心者向け】紙にインクでペン入れしよう■■

ここでは、初めて漫画やイラストを描こうと思っている人に分かりやすいように
ペン入れの方法を説明してみました。

STEP1  下絵の準備

絵を描こうと思いこんだら、取り敢えず構図を考え、紙にエンピツやシャーペンで描いていきます。
私の下絵の描き方は、基本編で紹介していますので、ココでは省略します。
→基本編・下絵の制作〜PC取り込み〜線画の抽出

下書きは、人物ごとに紙を分けたり、背景を分けたり、色々描きやすいように制作してみるといいと思います。
私は下絵はどんなに紙がボロボロになってもいいと思っているので、あまりこだわりがありません(駄目?)
でも、下絵で人物のバランスが崩れたままだったりすると、後で直すのは大変ですから、パースやバランスはココで全て確認して直します。
直しきれなかったり気が付かなかったりしてるのが、私の絵では間々有りますが、そうゆうことです(笑)

パースについては、突き詰めていくと絵なんか描けなくなるんじゃないかっていうぐらい奥が深いですが、頭の片隅に置いておくとイイと思います。ちゃんとパース取ると思わずイイ絵になったりするし。
普段は私は人物だけの時はちゃんとパース取らないんですが(だからあんな絵に以下略)、背景やメカとか小物はパース取ります。パースの話は別の所で。
因みにパース取るときは直線を色々交差させたりしますが、そうするとたま〜に錯視(目の錯覚)で、ちゃんとパース取ってるのに、ずれて見えるときもあります。
そういうときは。見た目優先にしちゃってます(苦笑)

STEP2  用意する物

さて、下絵の準備が出来たら紙にインクで、つけペンを使ってペン入れをしてみることにします。
しかし、付けペンで書くのはコツがいて、初めてつけペンを持ってすぐ思い通りに動いてはくれません。
それは、私が下手くそなだけかもしれませんが(笑)

そんな場合は「サクラのピグマ」とかを代表とする耐性水性ペンや、ゲルインクボールペンなんかもあります。
どうしても苦手だったり、同じ太さの線を描きたい場合などは絵柄に合わせてそれらをチョイスしてみるといいかもしれません。
そうゆうペンを自在に使いこなすのもいい事ですね。
結構、味のある線が引けます。

が、取り敢えず、ここでは付けペンで描く方法を紹介しようと思います。
ちなみに「ロットリング」は基本的に直線を引く道具です。ラピッド グラフなら曲線も引けますが、少女漫画風のペン入れはロットリングでは最初は付けペンより難しいかも。慣れで解決できますが(愛用者多い画材ですね)。
文字を書くのやペン入れ後の修正にオススメ。字は書きやすい。

●一般的に用意する物●

原稿用紙・・・
CGだったら下絵の紙の影響はあまり出ないので、描きやすい紙を。
付けペンで綺麗な線を引くためには引っかかりのない紙がいいです。
漫画用原稿用紙でも、描きやすい紙とそうでないのがありますので、自分にあった紙を探します。
因みにわたしはデリータの原稿用紙が好みです。アイシーでは上手く描けずに凹んでたんですが、デリータのにしたら引っかかりがなくなりました。まー、人に寄りますのでお好みで。

インク・・・
よく使われるのが「墨汁」「パイロット製図用インク」「パイロット証券用インク」「その他漫画専用インク」といったところかな?
インクによって描き味が変わりますので、自分にあった物をセレクト。
私は「パイロット製図用インク」を愛用しています。
結構愛用者が多いのは「墨汁」みたいです。
黒くてのびが良くて描きやすいです<墨汁。腐りやすいので注意。

つけぺん・・・
付けペン(ペン先)の種類も何種類かあります。
初心者にも扱いやすい「スクールペン(さじペン)」とか「カブラペン」、強弱が付けやすくダイナミックな線が引ける「Gペン」、柔らかく細い線が引ける「丸ペン」などが代表的。
私は丸ペンを使ってます。
自分の使いやすいペンをいろいろ探してみると面白いです。1本60円〜90円ぐらい。
消耗品なので描きにくくなったら新しい物に取り替えます。

ペン軸・・・
一般的に「丸ペン」だけを買ってきても先っぽだけなので、それようの「ペン軸」が必要です。
ペン軸の先にペン先をぶっさして使うわけです。
ペン軸はプラスチック製の長い奴、木製の短い奴、軸が太めのとか細めとか、いろいろ種類が有ります。
ペン軸が自分にあってないと、線が描きにくいどころか、指がつります。最悪です。
いろいろ持ってみて選んでも「つります」(笑)
持ちやすいように、テープや輪ゴムで滑り止めを付けたり、削ったり使い易いようにカスタムすると、いい感じになることもあります。
また、ペン先は丸ペンだけは専用のペン軸が必要です。
丸ペンと丸ペン以外と両方使える軸もあります。
私はそれ(木製)に輪ゴムを巻いて使ってます。

●なくてもいいけど、私がないと困る物(笑)●

トレス台・・・
下書きを消しゴムで消すのが面倒なので、トレス台を使ってます。
窓に紙を貼って透かす「窓トレス」もありますが、夜は使えませんし、描きづらいので。
でも窓トレスならタダ!(笑) 

除光液とティッシュペーパー・・・
ペン入れ作業をしていると、インクが乾いてペン先に固まって描き辛くなります。
それを除光液で拭き取れば、ストレス無く作業出来るので私はコレがないと、ペン入れ出来ません(笑)
マニュキュア落とし用の安い奴なら匂いもまろやか。

紙やすり・・・
ペン先は使っているウチに先が潰れて、紙に引っかかって繊維が絡まったり描きにくくなったりします。
普通はそうなったら捨てるのですが、私は先を1200番〜2000番のサンドペーパーで研いでまだまだ使います(笑)
また新品のペン先は自分の癖に合わせてすり減っていない分、描きにくいこともあるので少し削ります。
両脇を削って細くすれば、細い線が描きやすくなります。

手袋・・・
選挙の人がつかっているような、ミッキーマ●スがしているような薄手の手袋。
コレを左手にしないと、原稿用紙に手の油が付いたり、描いたばかりのインクが手の汗でにじんだりするので、ないと困る〜。

STEP3  ペン入れのコツ?

道具の準備が揃ったら早速ペン入れに取りかかります。
初めてペンを持って綺麗な線が描ける人も結構居ますが、ちょっとだけコツ(?)を。

●ペン先にインクが乗らない、すぐにインクを足さなくてはならない…

新品のペン先には錆止めの油が付いているので、それを落とさないとインクを弾いて線がかすれたりとぎれたり。
ライターであぶって油を飛ばすのが一般的だけど、金属を火にあぶると稀に、ペン先が堅くなったり脆くなったりします。
それが困る場合はティッシュで強く擦ったり、インクでふき取る方法も。
私は除光液で拭きますが、お好きな方法でペン先の油を落とします。

●線が震える…

線がぶるぶる震えることもあるかと。
細かいところはごまかせても、長い線など目立つところが震えがち。
そんなときは、ペンを滑らすスピードをサッサッサーと早く動かすと綺麗な線が引けます。
ペンは軽く持ち、紙の上を軽く滑らすように使います。太めの線にしたいところだけ力を入れます。
つまり、軽くペンが滑らない場合は原稿用紙のメーカーを替えてみる、ペンの種類やインクを替えてみるなど、いろいろ実験します。
早くペンを動かすと、下絵とずれたり線が交差したりしますが、練習次第でカバーできるか…な?(←出来てないらしい人)

●線がかすれる。

これって紙とペンのせいにしちゃいます。
ペンの先が潰れていたら交換する、紙が引っかかるなら種類を替える。後は前にも書いたペン先の油。
これらを整えれば解決したりします。
それと、ペン先には描きやすい角度があるので、ペンを回して描きやすい角度を探します。
ペンを裏側にして線を引くっていう荒技もありますが(笑)
描きにくいけどペンに慣れるには「どんな線が引けるかな?」って試してみるのも面白いです。
あと、原稿用紙は素手で触りまくると手の脂が付いてインクが弾いたりします。

●線を引く方向によっては描きにくい

付けペンはボールペンとは違って、斜め方向の線が引きにくかったり、人によって引きにくい線の方向ってのがあると思います。
紙を回しながら描けば解決できます。
あと、いらない紙にテキトーにいろんな線を描いて練習してみる。
すると、描きやすい位置が見つけられると思います。
昔は、「紙を回して描くと練習にならない」なんて言われたんだけど、出来上がった絵を見て「オマエここ紙回して描いただろ。描き直し」なんて事にはならないと思うので、ぐるぐる回しちゃいます。
紙を固定して描いてからって誰も誉めちゃくれないので(笑)

●堅い感じの線になる

付けペンの利点は線の太さを滑らかに変化できる事だと思いますが、この変化付けが難しい。
漫画系の絵は曲線の連続なので、その1つ1つの線を意識するとイイかも知れません。
紙にペンが付くときと離れるときは細く、その真ん中部分は太く。基本編で入り抜きについては説明してます。
また、人物なら頬のカーブのように膨らんでいる部分の線を引くときは、その膨らんでいる部分の線が細めになるように意識すると、それらしくなります。
例えば、人物の頬のラインとかは、頬の肉?の一番膨らんでいる部分は力をスッと抜く感じ。
風船とかも、一番張っているところはゴムが薄くなって、結び目とかの力が張っていないところは、ゴムが厚くなってる。そんなイメージ。
逆に膨らんでいる部分を力を入れて太めの線になるようにすると、動的な動きの反対で静的な動きの絵になるって事になっているようです。(人事?)

どんな線でも自分の画風だと思うので、一般論とかに拘らなくても画風にあって居ればOKだと思うんですよ。
自分の絵が生きる線になれば、人がどう思おうといいと思うんです。
失敗しても「画風って事で〜」って逃げちゃうの(ヲイヲイ)

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