■■モノクロコミックをパソコンで描く(イラストレーター8編)■■

モノクロ漫画をパソコンで描いてみます。
漫画の下書きって見せるの恥ずかしいんですけど、羞恥プレイだなこれ(笑)
専用の制作ソフトも色々と出てますが、今回は、イラストレーターでトンボ・吹きだし・枠線を制作。
ペインターでペン入れをして、フォトショップでトーン処理を行う方法をやりますです。
難しいことは何にもやってないのですが、簡単な操作で仕上がってしまいますので、興味がある方は宜しかったら是非。
モノクロ制作ということで、画像が小さいとわかりにくいので、画像が大きめになっております。
イラレの画面は縮小するとわかりにくいので、参考にしていただける場合は、実際に操作しながら見ていただけると分かりやすいかも知れません。

尚、下書きは紙に描いて制作。スキャンして取り込む方法を今回は採っています。

STEP1  トンボの制作

まず、取り敢えずおもむろにイラストレーターを起動します。
いつも使う大きさの紙(この紙のことを「アートボード」と呼びます)が画面に出てきます。

投稿サイズで制作する場合は「ファイル」メニューの「書類設定」で、B4サイズのアートボードを。
同人誌原寸サイズで制作する場合はA4サイズのアートボードを制作します。

ちなみに、

B4 346*257mm
A4 297*210mmです。

設定でサイズ入れなくても制作できますが、参考までに。
あと、イラストレーターには「解像度」という概念はありませんので、フォトショップの事とか、解像度の事は一切忘れて下さい(笑)

そしたら、トンボを制作します。

「トンボ」というのは、原稿描いた経験が有る方にはご存じのアレです。
印刷をするときや、製本をするときの目印に、原稿の四隅などに書かれている目印です。
コピー本作るときも無いと困るんですが、印刷屋さんに印刷をお願いするときは無いと話にならない大事なモノであります。

前置きはさておき、ツールで裁ち切り線を書きます。
同人誌原寸サイズの裁ち切り線はB5サイズになってますので、出てきたダイアログで幅182mm 高さ257mmに設定します。
投稿サイズの裁ち切り線はA4ではないので、お手持ちの原稿用紙のサイズに合わせます。
大抵は幅220mm高さ310mmだと思います。

こんな感じになりました。アートボードの真ん中になるようにで、位置を合わせます。
そして、その四角形が選択されている状態で、「線幅 なし(空白)」にします。

「裁ち切り線」というのは、そこで断裁されるという事です。
ここまで印刷に出るって事ですが、確実に印刷に出るのは、それより中の「内枠」部分ということになっております。
漫画用原稿用紙の一番内側にある線が「内枠」です。
切れると困る絵や文字は内枠の中に入れます。必要なものを裁ち切りギリギリまで入れると、印刷屋さんが泣いてしまいます。
逆に、確実に切れて欲しい絵などは、裁ち切り線より5mm~10mm外側まで余分に書いておきます。

で、いま書いた線が断ち切り線なので、このラインを基準にトンボが入ります。
今書いた四角形を選択したまま、「フィルタ」メニューの「クリエイト」から「トリムマーク」を選択します。
すると、さっき書いた四角形が消えて、こんな感じになります。
四隅と、上下左右の中心に8カ所印が入りました。これが「トンボ」です。
他のオブジェクトと同じ扱いをされておりますが、普通はトンボとして使います。

この状態ではトンボが選択されているので、この状態でカラー設定が「レジストレーション」になっていることを確認します。

レジストレーションとはCMYKの4色がそれぞれ100%と言うことです。
モノクロの場合Kが100%であれば、トンボとして問題がないのですが、フルカラーの場合は、CMYK(蛍光ピンクとかがあればそれも)の4色に分解して版を作ります。
4色とも100%でないと、印刷するときに困るわけです。
K100%だけでトンボを作ると他の色のトンボが無くなってしまうので。

とりあえず、そんな感じでトンボは完成です。
このトンボだけ作ったファイルを用意して置いて使い回すと、何ページもあるとき便利です。

あ。この画像は線幅4mmとかになってますが、別のオブジェクトを描いたときの設定のスクショなので、トンボの太さ4mmとかにしないで下さいませ(笑)

あと、内枠とかも有った方が描きやすい場合は、中心を揃えて四角を描けばオッケー(超適当だな)

STEP2  下絵の配置

トンボが出来たら、今度は下絵を「配置」します。
別の画像を呼び出して参照するので、データのサイズが大きくなりすぎたりしないので便利です。
この下絵ファイルは、現在制作しているイラストレーターのデータとは別のファイルのままなので、下絵のファイルを編集すると、イラストレーターで見たときも変わってしまいますので、変えたくない場合はご注意を。

「ファイル」メニューの「配置」で、下絵を呼び出します。
このとき「テンプレート」にチェックを入れると、自動的に透明度が50%になって、清書がしやすくなります。

 

レイヤーパレットには新しく「テンプレートレイヤー」が作られます。

配置されました。
下絵のファイルの解像度は低くても何でもいいんですが、必ず、制作する原稿用紙と同じサイズにしておきます。
下絵のファイルを作る時点で、書類の大きさにたいして、トンボなどがずれていないことがポイントです。
そうしておくと配置したときに、下絵のトンボとイラストレーターで制作したトンボがバッチリ合うわけです。
もしずれていたら、配置した下絵はロック外せば動かせる筈ですが、動かないと思うのでトンボを移動します。

STEP2  吹き出しと枠線を描く

新しいレイヤーを作って楕円ツールで、吹きだしを描きます。
枠線が先でもいいけど。

吹き出しの描き方はここで解説しています。

←緑の選択線見にくい〜(笑)
もっと拡大して表示すればいいんですけど(^^ゞ

それと、フルカラー漫画の場合は、カラー設定を「レジストレーション」を外し、黒の場合はK100%で、他はの色は0%にします。
必要のない部分を100%ばかりにすると、印刷したときに乾きが良くないので、できれば避けます。

今回はモノクロということで、そのままにしてます。

描けました。所要時間1分掛かりません。楽〜。

また新しいレイヤーを吹きだしのレイヤーの下に敷いて、今度はツールで枠線を引きます。
shiftキーを押しながら引くと、水平・垂直・斜め45度の線が引けます。

パスの引き方は「イラストレーター・パスの基本編」にて。

引けました。私の漫画はコマ数多くないので(笑)、これまた1分足らずで出来ちゃいます。
今までカラス口とか、ロットリングで引いていた苦労は何だったんだ…。

吹きだしに枠線が重なっている部分は、その吹き出しを選択して色設定をこんな感じにすれば、おっけー。
こんな感じになりました。
セリフ消えましたけど、非表示にすればみえるので。
これで、イラストレーターでの作業は終了です。
1ページ数分でココまで出来ます〜。
フォトショップで開くとこんな感じ。
このファイルを開くときに適当な解像度に設定します。
モノクロ印刷だと600ppiですが、作業しやすい解像度で。

下絵のファイルはリンクしてなかったので付いてきてません(笑)

ペン入れするときに必要なので、持ってきました。<下絵

解像度の設定によっては、下絵とサイズが合わないかも知れません。
下絵のファイルは印刷や完成品には関係ないので、編集で拡大縮小して合わせます(アバウトですね)
下絵と完成の解像度があまりに違うと、ペン入れするときに見えにくいので、近似値で。
で、下絵を適当に透明度を落として、カラーモードをRGBにして保存。

次は、ペン入れのためにペインターに持っていきます。

次回更新は、ペインターでペン入れと思われます。


 


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